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東京国立近代美術館で横尾忠則さんが講演会-日本のヌード絵画を解説

日本のヌード絵画についてユニークな視点と辛口トークで解説した美術家・横尾忠則さん

日本のヌード絵画についてユニークな視点と辛口トークで解説した美術家・横尾忠則さん

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 東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園、TEL 03-5777-8600)で11月26日、美術家・横尾忠則さんの講演会「ヌードは難しくて解らない」が開催された。現在、開催中の展覧会「ぬぐ絵画展-日本のヌード 1880-1945」関連イベントの一つ。同展では明治から昭和初期のヌード絵画を紹介し、重要文化財から問題作まで約100点を展示する。

同絵画展で展示されている黒田清輝さんのヌード作品「智・感・情」1899年

 講演会では今回出展されているさまざまな作品を、横尾さんのユニークな視点で解説。黒田清輝、原撫松、萬鉄五郎、安井曽太郎ほか、それぞれの画家の特徴や時代背景を説明しながら疑問点を解いていった。「画家の目線っていうのは、本来そこにあるべきじゃない描き方でも、たった一点によって絵の全体が狂ってしまったり価値が損なわれたりすることがある」とも。

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 出展作品紹介後は、横尾さん自身が描いてきた歴代のヌード絵画を紹介。作品を描いた時期と描き方のこだわりや当時の思いを明かした。

 講演後、横尾さんはヌード絵画の魅力について、「人体というのはとても身近な存在。つまり、美の基準になる。花や山の風景など、きれいなものはいろいろあるが、人体も一つの『美』として古代からずっと芸術の対象になってきた。いろいろな時代にいろいろな画家が挑戦してきたが、完璧なものはまだ見つからない。だから、普遍的に永久にヌードが廃れるということはないと思う」と話す。

 開館時間は10時~17時(金曜は20時まで、入館は閉館30分前まで)。休館日は月曜(1月2日・9日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10日。入館料は、一般=850円、大学生=450円 (20名以上の団体割引あり)。同展を企画した蔵屋美香さんによる講演会「ぬぐ絵画」(12月10日)、岩手県立美術館の根本亮子さんによるギャラリートーク「萬鉄五郎とヌード」(同11日)などのイベントも予定する。1月15日まで。

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