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御茶ノ水・文化学院創立90周年でアートイベント-新しい表現目指す

左から立花さん、映像担当の山口さん、広報担当の豊岡愛美さん、音楽担当の高橋悠さん。実行委員会のコアメンバーは卒業生。当日は在校生を含む約20人がスタッフとしてイベントを運営する

左から立花さん、映像担当の山口さん、広報担当の豊岡愛美さん、音楽担当の高橋悠さん。実行委員会のコアメンバーは卒業生。当日は在校生を含む約20人がスタッフとしてイベントを運営する

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 御茶ノ水の専門学校・文化学院(千代田区神田駿河台)で10月23日、アートイベント「御茶ノ水アーチナイト」が開催される。

アーチナイトリハーサルの模様。プロジェクターの映像をガラスに投影するテストを行っている

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 今年、創立90周年を迎えた同学院は「文化学院100周年記念プロジェクト」を発足。「御茶ノ水アーチナイト」はその一環として、卒業生と在校生、地域と同学院の交流を目的に開催。当日は校舎入り口にある「アーチ」と呼ばれる空間を会場とし、学生による絵画、音楽、映像、言葉などの作品を用いて非日常的な空間を作り出す。

 「10月22日・23日に行う文化祭の後に大きな催しができないか考えていた。在校生向けの講義を卒業生の山口君に依頼したことがきっかけとなり、学校を使って音と映像で空間を演出するようなイベントを学生と一緒にやっていくことができないかという構想が生まれた」と説明するのは、専門課程文芸コースマネジャーの立花万起子さん。実行委員長で映像を担当する山口智広さんをはじめ、卒業生たちによる実行委員会が結成されたのは今年6月のことだった。

 「イベントでは、今までにない空間演出や新しい表現方法を実現したい。そのために卒業生はじめ多くの方々の協力を得ている。クリエーターが実験する場所、発表する場所としても機能させたい」と山口さん。

 プロジェクターの映像が直接建築物に投影された中でのライブ演奏のほか、映像と音の同期などの試みも。在校生が声や楽器で録音した音が素材となり、当日の会場では即興で新たな音を作り上げていくという。

 それぞれ仕事を持っているスタッフは、普段はメールで連絡を取りながら、リハーサルを繰り返して精度を上げてきた。制作の過程はツイッターやフェイスブックで報告。地元商店街のイベントにブースを出し、ロゴ入りのTシャツを販売するなどの活動も行っている。「何もかも初めてのことだが、当日の模様も含めてしっかりと記録し、在校生に引き継いでいきたい」(山口さん)

 「学校の中だけでのイベントでなく、外部への発信、地域との交流も大事なテーマの一つ。日常の空間にいつもと違った空気が流れるような体験ができると思う。そんな空気を吸いに、ぜひ来てほしい」と立花さん。

 開催時間は17時~21時。入場無料。

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