日本旅館「星のや東京」(千代田区大手町1)が現在、宿泊者を対象に同施設オリジナルの「葛切(くずき)りラムネ」を提供している。
創業80年の飲料メーカー「東京飲料」(中野区)が製造するラムネを使う取り組み。コロナ禍で行き場を失っている在庫の廃棄回避を目的とする。同期間に開催している江戸の文化を現代に伝える催し「東京・夏夜の宴」で、無料提供している。
同施設スタッフが開発した「葛切りラムネ」は、ラムネ風味のくずきりにラムネを注いだ商品。「東京・夏夜の宴」限定ラベルの瓶ラムネも個数限定で用意している。
星野リゾート(長野件)は、2020年にコロナ禍で生まれた各地のフードロス問題の解決に貢献する取り組み「もったいないプロジェクト」を発足し、余剰となった牛乳を活用した「ミルクジャム」の製造やお茶や紅芋を活用する商品の開発・提供を行ってきた。
東京飲料の肥田木さんは「日本の夏の風物詩であるラムネの文化を守るため、日々頑張ってきた。コロナ禍によるお祭りや花火大会の中止の影響で、例年のように販売ができなくなったラムネを日本旅館で活用してくれるのはとてもありがたく思う。私が子どものころ、東京飲料のラムネを飲み、その味わいや清涼感に感動したように、多くの方に日本のラムネの素晴らしさを体感してもらえたら」とコメントしている。
提供時間は17時~21時。8月31日まで。