見る・遊ぶ 買う

東京古書会館で古典籍オークション-お市の方がしたためた自筆の手紙も

国宝級の古典籍も出品。手にとって貴重な古典籍を間近で見られる

国宝級の古典籍も出品。手にとって貴重な古典籍を間近で見られる

  • 0

  •  

 神田の東京古書会館(千代田区神田小川町、TEL 03-3293-0161)で11月11日・12日、日本最大の古典籍オークション「東京古典会創立100周年記念 古典籍展観大入札会」が行われた。主催は東京古典会(千代田区)。

[広告]

 1912(明治45)年に創立された「東京古典会」が今年100周年を迎えたことを記念し、例年に比べ希少価値の高い貴重な作品をセレクト。全国の和本を扱う古書業者、収集家、名家から預かった、奈良から江戸以前までの古典籍を2638点出品した。

 今回特に注目を集めたのが、織田信長の妹でありNHKの大河ドラマ「江(ごう)」のヒロインの母「お市の方」が武家流の能書きでしたためたとされる自筆の手紙「お市の方消息」。そのほか、伊能忠敬が全国を測量して完成させた「大日本沿海輿地全図」の一部「伊能忠敬中図稿本 伊豆七島図」、金泥や銀泥などを使い極彩色で緻密な挿絵が描かれた御伽(おとぎ)草紙「奈良絵本」や、有形文化財「重要美術品」7点も並べられた。

 通常の古典籍オークションでは有資格者のみの参加となるが、毎年開催される「古典籍展観大入札会」では一般ユーザーもオークションに参加できる。同日に入札された希望価格で委託を受けた古書業者が13日・14日の入札会で代理入札を行うシステム。入札は1点10万円から(額、幅、かさ物は 30 万円以上、びょうぶは100 万円以上)となる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース