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神田淡路町に「錯覚美術館」-数学で導き出した「錯覚」を体験

同美術館のキャッチフレーズは「抵抗しても無駄です。あなたの視覚は計算済み」。「数学が身の周りの役に立っているということを感じてもらえれば」と話す友枝さん(左)とスタッフ

同美術館のキャッチフレーズは「抵抗しても無駄です。あなたの視覚は計算済み」。「数学が身の周りの役に立っているということを感じてもらえれば」と話す友枝さん(左)とスタッフ

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 神田淡路町に「錯覚」現象を体験できる「錯覚美術館」(千代田区神田淡路町、TEL 03-5577-5647)がオープンして2カ月がたった。

静止画なのに回転しているように見える「蛇の回転」

 同美術館では、真四角なのに歪んで見えたり、同じ色が違う色に見えたりと、物の本当の形や色を正確に把握できない人間の「錯覚」現象をテーマにした作品を約35点ほど展示。2010年にアメリカで開催された「世界錯視コンテスト」で最優秀賞を受賞した不可能立体「何でも吸引4方向すべり台」も公開している。

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 「ここでは、錯覚を数学で解明する新しい研究分野『計算錯覚学』の成果を作品として展示している。実際に見たり触ったりできるので、ぜひ錯覚を体験して欲しい」と話すのは、計算錯覚学メンバーの明治大学特任講師・友枝明保さん。「数値に落とすことで、錯覚をコントロールしたり、予測したりできる。見落としがちな標識を目立たせ交通事故を減らしたり、周りの風景に溶け込みやすい広告を浮かせるように見せたり、既存の表現を超えた技術を生み出す可能性がある。不幸せな錯覚を減らせるかも」とも。

 2枚の画像を重ね合わせると別のメッセージが浮かびあがる「視覚複合型暗号」、静止画なのに色の粒がまたたくように見える「ワープ」、正方形なのに膨らんで見える「膨らみの錯視」、文字を水平に並べているのに斜めに並んでいるように感じる「文字列傾斜錯視」など、さまざまな錯覚を体験できる。だまし絵をCGで作成し、絵ハガキにプリントアウトして持ち帰れる「君もエッシャーになれる」コーナーや、「不可能図形」のだまし絵を立体化した「不可能立体」を触れるなど、体験型の展示も用意。

 「個人の方なら、写真撮影も可能。ブログやツイッターに画像をアップロードしても大丈夫なので、友だちを誘って一緖に来場して」と友枝さん。

 開館時間は土曜=10時~17時(8月のみ日曜も開館=10時~17時)。入場料無料。