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区立千代田小の屋上で田植え体験授業-児童50人が参加

慣れない手つきで稲を植える生徒

慣れない手つきで稲を植える生徒

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 千代田区立千代田小学校(千代田区神田司町)の屋上で6月14日、5年生の全児童50人が田植えを体験する「ファームルーム 農園開園セレモニー」が行われた。

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 同企画は、農業や食への意識向上を目指して楽しみながら野菜を育てることを提唱する「ファーミングプロジェクト」の一環で行われ、今年が2年目。同校では昨年も、当時5年生だった児童らが作物を育てた。

 7階建ての同校屋上にある花壇を利用して作られた田んぼの広さは約2坪強。深さ約10センチメートルの土にコシヒカリの苗300本を、児童が順番に植えていく。参加した児童からは「土の感触が柔らかくて気持ちよかった」などの感想が聞かれた。

 同プロジェクトの事務局長を務める一木広治さんは「土に触れることが少ない都会の子どもたちが稲作を体験することで、楽しみながら食について学ぶ機会になることを願っている。千代田区教育委員会とも調整しており、他の学校にもプロジェクトの輪を広げたい」と話す。

 今後は稲に加えて、トウモロコシと大豆が屋上の農園で育てられる予定。生徒に田植えの指導を行った講師が継続的に同校を訪れ、社会科の体験授業として世話を行い、収穫に向けて作物を育てていく。

 同プロジェクトは、フリーペーパー「東京ヘッドライン」を発行するヘッドライン(港区)などで構成される「ファーミングプロジェクト事務局」が運営し、旭化成ホームプロダクツ(神田神保町)が協賛している。

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