早川書房（千代田区神田多田2）は10月26日～31日、神田駅近くの同本社ビル2階で「創刊60周年記念 ハヤカワ・ミステリ全点展示会」を開催する。

会場の様子

　「ポケミス」全1775点を一堂に展示する同イベント。1953（昭和28）年9月にスタートした早川書房の翻訳ミステリ業書「ハヤカワ・ミステリ」が60周年を迎えることを記念しての開催。スーツやコートのポケットに入るというコンセプトから作られたポケット・ブック版が特徴で「ポケミス」の愛称で親しまれている同シリーズは、累計発行部数1900万部を突破しているという。

　イベントでは「ハヤカワ・ミステリ」スタート以来の、アガサ・クリスティー、エラリイ・クイーンら本格黄金時代の巨匠たちの作品、レイモンド・チャンドラー、ロス・マクドナルドらのハードボイルドの名作、「007 号シリーズ」などのベストセラー作品、アメリカ探偵作家クラブ賞や英国推理作家協会賞などの受賞作、近年の北欧ミステリ作品や「解錠師」「二流小説家」に至るまでの「ポケミス」全作品を展示。

　60周年記念フェアとして、レジナルド・ヒル「完璧な絵画」、ポール・アルテ「第四の扉」、P・D・ジェイムズ「神学校の死」、レックス・スタウト「編集者を殺せ」、早川書房編集部・編「天外消失」の新装版を刊行。ハヤカワ・ミステリの判型と同じサイズの「ポケミス手帳」「ミステリマガジン ポケミス60周年記念特別大号」（2013年11月号）と一緒に販売を行うという。また、60 周年を記念した作品ジョナサン・ホルト著（奥村章子訳）「カルニヴィア１ 禁忌」の刊行も行うという。

　開催時間は13時～20時（土曜・日曜は10時～18時）。入場無料。