見る・遊ぶ

全日本大学サッカー選手権優勝-専修大・源平監督が選手にかけた魔法とは?

専修大学サッカー部の源平貴久監督。現役時代は川崎フロンターレのFWだった

専修大学サッカー部の源平貴久監督。現役時代は川崎フロンターレのFWだった

  • 0

  •  

 サッカー・全日本大学選手権決勝で明治大学を破り大学日本一に輝き、創部50年目の快挙を遂げた専修大学の源平貴久監督に話を聞いた。

全日本大学サッカー選手権表彰後の選手とスタッフ

[広告]

 創部以来ほとんどが関東リーグ2部以下で、全国大会は今回が初出場。U-16、U-18など各年代の日本代表チームに選ばれた経験のある選手は一人もいない。そうしたチームが、昨季は関東大学1部リーグを、2部からの昇格初年度で制し全国の頂点に立った。

  「(リーグ初制覇と全国優勝は)100年に一度の珍事。そこには運もあったと思う。ただ、コーチ6年、監督7年という在籍期間で私が最も力を入れたのは選手のスカウティング。高校生で気になる選手がいれば、出場する試合会場まで足を運んで自分の目でプレーを確認し、話もじっくりと聞く。技術に加え、さまざまな変化に対応できる柔軟性と向上心を持っているかどうかを見るポイントにしていた」と振り返る。

 こうしてスカウトした選手が監督の期待通りに成長し、一昨年に関東1部リーグ復帰を果たす。そして昨年、同リーグ開幕前に源平監督は選手たちにある「魔法」をかけた。

 「練習前、グラウンド中央で円陣を組ませ、『俺はできる!』と全員で叫ばせる。これを毎日繰り返した。実績で勝る他大学の選手に気後れしないよう自信を植え付けるのが狙いだった」。こうした地道な活動が見事に結実。個性を重視する同大のパスサッカーが全国に通用することを証明してみせた。

 「うちはまだまだ(関東1部)リーグの『最下位チーム』。今シーズンも挑戦者として臨むだけ」と源平監督。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース