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水道橋で「江戸しぐさ」講演会-江戸時代の危機管理についての話題も

身ぶりを交えながら話をする越川さん。講演会のほか、「江戸しぐさ」や共生をテーマした研究執筆活動にも力を注ぐ

身ぶりを交えながら話をする越川さん。講演会のほか、「江戸しぐさ」や共生をテーマした研究執筆活動にも力を注ぐ

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 「庭のホテル東京」(千代田区三崎町1)で3月18日、講演会「いきで素敵な江戸しぐさ其の六」が開催された。主催は同ホテルが運営する「三崎町サロン」。同サロンでは定期的に講師を招き、伝統芸能からサブカルチャーに至るまで、新旧の日本文化や歴史の学び場を提供している。

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 当日の講師はNPO法人「江戸しぐさ」理事長の越川禮子さん。「江戸しぐさ」は、太平の江戸文化を下支えしたリーダーたちが築き上げた行動規範のこと。「合理的で科学的、争いなく平和で、豊かな人間関係を維持するための商人道」だと越川さん。

 当日は東日本大震災からほぼ1年目にあたることから、大地震や火山の噴火、大火事など災害の多かった江戸時代の町衆たちの危機管理についての話題にも及んだ。越川さんは「現代人の嗅覚は江戸人の100分の1にまで退化している。生活は便利になったが、人間として最も必要な五感を磨くことが大切」と話す。

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