神保町の劇場「神保町花月」（千代田区神田神保町1）で3月4日から、「肉糞亭特別公演 肉糞華劇団～HOT夏子のおさがり制服シミ黄バミ。～」の公演が行われている。

　吉本興業が2007年に開館した同劇場。なんばグランド花月劇場（NGK）で行われる吉本新喜劇とは違った若手芸人による芝居が鑑賞でき、芸人と身近に触れ合うこともできる。

　お笑い芸人・川島邦裕さん（野性爆弾）率いる「肉糞華劇団」による同公演。出演者は川島さん、福島善成さん（ガリットチュウ）、バッファロー吾郎Aさん（バッファロー吾郎）、タケトさん、ナベさん、ハブさん、阿部智則さん（POISON GIRL BAND）、カナリア、B.M.H（トップカラー）。

　「肉糞華劇団」について川島さんは、「初めはノリで作ったが、今となっては自分にとってなくてはならないもの。いわば出来の悪い愛すべき息子であり、例えるなら宮崎駿監督作品?『天空の城ラピュタ』のマ＝ドーラとその息子たち。『笑い』という宝を一緒に奪いに行く家族の様な存在」と話す。

　川島さんは今回の脚本を書く際、「キャラクターの精神状態を考えることによって生まれるおかしさや、『意外と、よお見てたらおもろい』と思ってしまうボケを細部にまでちりばめることを意識した」と話す。「バッファロー吾郎Aさんのアドリブ芝居においては当初の台本とは違い、稽古中に形成されたものである」とも。

　「サスペンスな色を持つメーンストーリーとは異なり、ボン溝黒さん扮（ふん）する団長との会話で醸し出す人間の優しさ、愛らしさ、最後のオチの弱さも見どころとなっている。来場いただく方もまだ迷っている方も、ぜひとも見ていただきたい」と川島さん

　チケットは前売り＝2,300円、当日券＝2,500円。10日まで（8日は休演）。開演時間など詳細はホームページで確認できる。