神田神保町で10月27日、「第52回 東京名物神田古本まつり」が開催される。主催は神田古書店連盟と千代田区。11月3日まで。
8日間の期間中、「青空掘り出し市」として、神保町交差点を中心とした靖国通り沿い約500メートルの歩道に書棚が並べられる。イベント期間中の限定価格で店頭セールを行う古書店も多く、例年、通りは本を探す人たちでにぎわう。
1960(昭和35)年に始まった古本まつりは、神保町の古書店街で最も大きなイベントとして年々規模を拡大し、現在では約100店舗が参加し、古書は延べ100万冊余りを数える。地方からの来場客も多く、合計5,000円以上の買い物で渡される「古本送料無料券」を会場内の宅配便サービス所に持参することで、全国への宅配が無料になるサービスも好評だという。
普段は古書店主たちが古書の競りを行う東京古書会館(千代田区神田小川町)の地下ホールでは連日イベントを開催。「特選古書即売展」(10月28日~30日)、直木賞受賞作家の三浦しをんさんと翻訳家・エッセイストの鴻巣友季子さんによる「スペシャル対談」(11月1日)、カレーの街として知られる神保町でカレーへの愛を語り尽くすトークショー「神保町カレー愛トークバトル」(同2日)、角川書店の妖怪マガジン「怪」による「お化け大学校特別講座」(同3日)など。開催時間や入場料、予約方法などはホームページで確認できる。
併催イベントとして10月29日・30日、すずらん通りとさくら通りで「第21回 神保町ブックフェスティバル」が行われる。地元の新刊書店と100を超える出版社のブースが並び、書籍の格安販売のほか、トークショーやバンド演奏などのイベントも。商店街と一体となって飲食店のブースも出店する。