馬喰町駅近くのリストランテ「レーネア」(千代田区東神田1)で8月22日、少人数制の料理教室が開かれた。
メーン料理の「牛モモのタリアータ」。柔らかくしっとりとした仕上がり
講師は、同店メーンシェフの佐竹弘さん。イタリアで修行を積んだ後、六本木「ヂーノ」、南青山「カ・アンジェリ」などの有名店を経て、2007年~2009年には日本イタリア料理協会会長を務めた経験も持つ。
料理教室を始めたきっかけは、「お客さまからのリクエストが多かったことと、食文化や食材の背景などについても伝えることで、より深く多面的に『食』に触れてほしいとの思いから。教室で教えるメニューは、レストランでは食べられないイタリアのごく一般的な家庭料理。ベーシックなものこそちょっとしたコツで味に差がでる。基本形を知っていればアレンジも自在」と佐竹さん。
当日のレッスンメニューは、前菜「小かぶと小エビのアンチョビーソース」、パスタ「フレッシュトマトのスパゲティ」、メーンの「牛モモ肉のタリアータ」。試食の際には、シェフからの一皿「自家製ベーコンのカルボナーラ」とデザート「トマトのジェラート」や食後の飲み物のサービスも提供された。
「例えば、フレッシュトマトスパゲティに使うニンニクはあえてふぞろいなみじん切りにすることで、香りと味に変化がつく。トマトはヘタ部分が青いような、いわゆるB級品のほうが熟している部分は溶けてソースに、熟れていない硬い部分は形が残って具になり味わいに深みが出たりする。食材を生かし切ることが大切」と話す。
今後も月1度のペースで開催予定。スケジュールはホームページで確認できる。