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ペットの安否情報検索サイトがプレオープン-神保町の企業が運営支援

「PetFinder(ペットファインダー)」を主催する阿部麻紀子さん。ウェブプロデューサーとしてソーシャルビューワアプリの開発に携わっている

「PetFinder(ペットファインダー)」を主催する阿部麻紀子さん。ウェブプロデューサーとしてソーシャルビューワアプリの開発に携わっている

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 東日本大震災後に、行方不明のペットを探している飼い主と飼い主がわからずに保護されている動物をマッチングするウェブサイト「PetFinder(ペットファインダー)」が4月22日、プレオープンした。同サービスの運営を、美術出版ネットワークス(千代田区神田神保町3)が全面的に支援している。

 サイトを企画し運営の中心となっているのは、同社コンテンツ事業部の阿部麻紀子さん。もともとペットが好きだった阿部さんは、震災の直後からツイッターを通じて「ペットを探している」「ペットを預かっている」という情報がやりとりされているのを目にしてきた。阿部さん自身もゴールデンウイークに被災地に行き、ボランティア活動の合間に、現地でペットの保護施設を訪れてきたという。

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 「被災動物と飼い主をマッチングするサービスは他にも複数立ち上がっている。自分が仕事にしているITの技術を使うことで、被災者にとってさらに使いやすい仕組みを構築できるのではと考え、まずアイデアの段階でツイッターに書きこんだ」

 阿部さんのつぶやきに対して、フリーランスのウェブ開発者やプロカメラマン、グラフィックデザイナーなど約20人が賛同し協力を申し出た。阿部さんの職場では、上司の北岡郁麻さんを通じてその活動が社内にも知らされ、会社として支援することが決まった。

 「サーバーの協賛をはじめ、勤務時間を使って作業することも了承していただいている。ブログやツイッターに寄せられる励ましの声も併せて多くの応援をいただき、身の引き締まる思い」(阿部さん)

 現在同サービスでは、各地のNPO法人や個人によって保護されている犬や猫の写真を、グーグルの写真共有サービス「Picasa」にアップロードしている。その数は200頭ほどで、すでに飼い主が判明した動物もいるという。正式オープン後は、自前のシステムで情報を提供する。

 「数を増やしていくと同時に、ボランティア・スタッフが現地に出向くことで、鮮明な画像や具体的な特徴などの情報を集めることを心掛けたい。情報を掲載して終わるのではなく、タブレットを持参したスタッフが、PCに慣れていないお年寄りをサポートして一緒に探したり、飼い主が見つかった動物についてその結果を表示したりすることも計画している。ペット好きの視点からきめ細かい情報を提供していければ」と阿部さん。

 正式オープンは5月末を予定。