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明大博物館で考古学史料展-縄文時代早期の希少土偶など450点展示

キャンパス内のアカデミーコモン地下1階にある明治大学博物館・特別展示室

キャンパス内のアカデミーコモン地下1階にある明治大学博物館・特別展示室

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 お茶の水の明治大学博物館(千代田区神田駿河台、TEL 03-3269-4448)で現在、考古・民族コレクションの特別展「人類史への挑戦」が開催されている。同展では、ネアンデルタール人が作成した約20万年前の石器など、南山大学人類学博物館(愛知県名古屋市)が収蔵する史料から約450点を展示する。

縄文時代早期に作られた希少な土偶(縦5センチ)。胸の膨らみの表現など、女性を模して作られたという説がある

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 明治大と南山大は2010年から博物館の交流事業を始めており、同展もその一環。「目玉は、花輪台貝塚(茨城県利根町)で発掘された土偶。縄文時代早期にさかのぼる日本最古級の土偶で、2009年には大英博物館でも展示された」と同館学芸員の外山徹さん。

 欧州で見つかった約70~1万2000年前までの尖頭器(せんとうき)など約150点も希少性が高いとされる展示品。「ドイツ人神父ヨハネス・マリンガーが旧石器時代の遺跡を歩き、自ら採集した史料で、長さ2センチから10センチほどの打製石器が数多い」という。

 ほかにも、タイ北部山岳地の民族誌資料や、パプアニューギニアで聖域に安置され、作物豊穣や子孫繁栄などを祈念する精霊像など、希少な民族コレクションの数々を展示。明治大が発掘した資料も紹介している。

 開館時間は10時~17時。入場無料。3月10日まで。

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