「カレーの街」としても知られる神田神保町で10月29日、1回目となる「神田カレーグランプリ 2011」が始まった。会場は靖国通り・駿河台下交差点近くの小川町広場。グランプリは、カレーを購入した際に渡される投票券の投票によって決める。主催は神田カレー街活性化委員会で、明治大学のサークル「明大町づくり道場」が運営に協力する。
午前11時の開会と同時に店の前には行列ができ、天候に恵まれた会場には、食欲を刺激するスパイスの香りが漂った。訪れたカレーファンのなかには、味くらべをするよう2杯3杯とおかわりをする人も大勢いた。
神田周辺には100店以上のカレー店が集積するが今大会には20店が出店。1973(昭和48)年創業の欧風カレー店「Bondy(ボンディー)」の齋藤圭介店長は「老舗としては負けられない。グランプリを取りに行きたい」と意気込む。大会を通じて、「神田という東京のど真ん中なのに、人も少なくてリラックスできる街があることを知ってもらいたい」と期待も込める。
カレー専門店「メーヤウ」神保町店の福富充さんは、参加についてこう話す。「グランプリといってもお祭りのようなにぎわいが楽しいので、普段とは違うお客さんとのやりとりを楽しみたい」
居酒屋からも2店がエントリー。そのうちの一店、「シャカリキ★酒場 どまん中」の栗原大弥店長は「居酒屋でありながらランチメニューのカレーの味には自信がある」と話す。「うちは居酒屋で夜遅くまで営業している。その分、専門店に負けないぐらい時間をかけて火を入れている。トマトと比内地鶏をじっくりと煮込んだカレーをぜひ味わってほしい」と話す。「とはいえ、勝負というよりも街全体が盛り上がるきかっけになってくれれば」とも。
開催は30日まで。最終日の17時から、特設ステージでカレーグランプリの審査結果を発表予定。