神田美土代町にキッチン付きレンタルスペース「MID STAND TOKYO」(千代田区神田美土代町3)がオープンして1カ月がたった。
同スペースが入居するニュー楓(かえで)ビルの管理会社「楓屋」代表の田熊さんが、1階の空きテナントを活用し、地域に開かれたオープンな「会所」(江戸時代の集会所のような場所)を作りたいと思ったのがきっかけ。「神田を面白がる会」でアイデアを募集し、そこで出会ったJAPAN Property nationwideの北山さんと共にオープンにこぎ着けた。
開業に当たり、床、壁、テーブルなどは自分たちで手作りし、内神田1丁目で3月まで営業していた「中屋酒店」の角打ちカウンターを設置した。
店内はプロジェクターとスクリーンを備え、セミナーやイベント向けにスペース貸し出しを行うほか、独立して飲食店を開きたい人向けに「チャレンジキッチン」を提供している。屋外はキッチンカーやマルシェ利用に対応し、売り上げに応じた利用料金を支払うスタイルを採用する。
田熊さんは「MID STAND TOKYOの『MID』は東京の中心『MIDDLE』と、当社創業の場所である美土代町の美(MI)土(DO)を掛けた2つの意味を込めて名付けた。情報発信や地域の人たちの交流の場となり、神田がもっと盛り上げたい。チャレンジする人を支援し、神田に愛着を持ってもらい、神田で起業してくれるような人が増えてくれるとうれしい」と話す。
イベント利用料金は、キッチン利用なしの場合1時間=5,000円、キッチン利用ありの場合1時間=7,000円(ともに平日は3時間以上、土曜・日曜・祝日は5時間以上から)。チャレンジキッチン、キッチンカー、マルシェは事前面接あり。同スペースの予約などはホームページで受け付ける。