リアル脱出ゲーム、東京ドームで開催へ-4月開催分は中止に

「リアル脱出ゲーム」の企画製作を手掛けるSCRAP社長の加藤隆生さん

「リアル脱出ゲーム」の企画製作を手掛けるSCRAP社長の加藤隆生さん

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 閉鎖された空間から制限時間内に脱出することを目的とした参加型ゲームイベント「リアル脱出ゲーム」が東京ドーム(文京区後楽1)で開催される。東日本大震災の影響で、予定されていた4月の開催がすべて中止となり、5月6日~8日の3日間のみの開催となった。

 「4月分が中止になったのは、開催中に停電になる可能性があるという会場の都合。自粛ではない」と話すのは、リアル脱出ゲームの企画製作を手掛けるSCRAP(京都市中京区)社長の加藤隆生さん。

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 京都でフリーペーパーを発行する組織として発足した同社。最初のリアル脱出ゲームは150人ほどの規模で、同社が企画するさまざまなイベントの一つにすぎなかった。しかし開催する度に、他のイベントとは明らかに異なる熱い反響が多く寄せられたという。会場は次々と大きくなり、京都から大阪、関西を飛び出して東京でも開催されるようになった。

 「最初から規模を拡大させていこうというビジョンがあった訳ではない。毎回『これが最後かも』と思っている。だが開催するとチケットが売り切れ、それでキャパシティーを広げてきたら、東京ドームという会場にたどり着いた」(加藤さん)

 「今までのエンターテインメントでは、物語の世界を眺めることしかできなかった。リアル脱出ゲームでは、ユーザー自身がそこに入り込んで物語を作り出し、ヒーローやヒロインになることができる」日常の中に非日常的な感覚を埋め込むのが、エンターテインメントの役割だと加藤さんは考えている。

 一方で、大きな災害により、日常生活が非日常的なものに変わってしまった現実もある。「こんな時だからこそエンターテインメントの世界を体験してほしい。会場を出たら、さっきまで非日常のように見えていた世界が日常に戻っているような状態を、我々なら作り出せると思う。だから自粛は考えなかった」という。

 ゲームの設定や内容は、地震の前に企画されていたものを変更し、より前向きに楽しめるものにしたという。会場の安全には細心の注意が払われ、電力の使用も最小限に抑えて実施する。

 開催時間などはホームページで要確認。料金、前売=2,800円、当日=3,300円。

東京リアル脱出ゲーム vol.8
『あるドームからの脱出』―謎のドームと不思議な紋章―
開催日程:2011年5月6日(金)17:00~/20:30~、7日(土)13:30~/17:00~/20:30~、8日(日)13:30~/17:00~/20:30~
会場 : 東京ドーム(文京区後楽1-3-61)
料金:前売2,800円/当日3,300円
主催:SCRAP/東京ドーム/オフィスバーン
問い合わせ:SCRAP TEL 03-6276-0227