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神保町シアター、和製ミステリー映画を特集-唐沢俊一さんトークイベントも

唐沢俊一さん(左)と芦辺拓さん(右)。トークイベントでは、日本のミステリー映画の楽しみ方を語ってくれた

唐沢俊一さん(左)と芦辺拓さん(右)。トークイベントでは、日本のミステリー映画の楽しみ方を語ってくれた

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 神保町シアター(千代田区神田神保町、TEL 03-5281-5132)で6月4日、「本格ミステリ作家クラブ」創立10周年を記念した特集上映企画「美女と探偵 ~日本ミステリ映画の世界~」が始まった。初日には、ミステリー映画にも造詣の深い評論家・唐沢俊一さんのトークイベントが行われた。

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 期間中、昭和20~50年代に日本で製作された本格ミステリー映画28作品を上映する。「作品のフィルムをそろえるのにはかなり苦労した」と話すのは、トークイベントのホスト役も務めた同クラブ役員でもあるミステリー作家の芦辺拓さん。「本格的な謎解きミステリーと映画はなじまない。さらに日本映画と本格ミステリーも相性が悪い。でも、その中にもこんな傑作があったんだと気付いてもらえれば。スクリーンに映し取られる時代時代の空気、雰囲気を味わってもらいたい」と話す。

 トークイベントで、唐沢さんは「(日本のミステリー映画を楽しむには)トリックを暴こうという厳しい目と、ちょっとしたことは許そうという寛容な心が必要」と話す。「見えてはいけないものが見えたり、ありえない配役だったりと、映画としてはまだまだの部分があったりするが、日本のミステリー映画はとても魅力的。古い方が今見ると新しかったりする」とも。

 今回の上映ラインアップから、2人に「日本のミステリー映画を見慣れてない人でも楽しめる作品」を挙げてもらった。「三本指の男」「猫は知っていた」「わたしを深く埋めて」「乱れからくり ねじ屋敷連続殺人事件」が「おすすめ」だという。

 今後、辻真先さん(今月11日)、有栖川有栖さんと北村薫さん(19日)、京極夏彦さん(25日)のトークイベントを予定している。チケットは当日券のみで、一般 =1,200円、シニア=1,000円、学生=800円。上映作品のリストは同館のホームページで確認できる。7月1日まで。

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