明治大学・米沢嘉博記念図書館(千代田区猿楽町1、TEL 03-3296-4554)で現在、企画展「マンガと戦争展 6つの視点と3人の原画から+α」が行われている。
2015年夏に戦後70年の節目に京都国際マンガミュージアムで開催したイベントの巡回展。同館オリジナル要素を加えた展示となっており、戦争と戦後を再び考えるための一つの視点を提示するという。
「6つの視点から」の展示パートでは、「原爆」「特攻」「満洲」「沖縄」「戦中派の声」「マンガの役割」の6つのテーマを4象限に分け、24の「戦争漫画」を、パネルと関連資料で紹介。一つのテーマの中にさまざまなベクトルを持つ作品が作られてきたことを示し、漫画によって「戦争」を考える視点が多様に提出されていることを知ることができる展示になっているという。
「3人の原画から」のパートでは、3月7日まで「桜の国」「この世界の片隅に」の、こうの史代さんの原画を展示。3月11日~4月11日には「凍りの掌 シベリア抑留記」「あとかたの街」の、おざわゆきさんの原画を、4月15日~5月9日には「cocoon」「いちご戦争」の今日マチ子さんの原画を展示。
5月13日~6月5日には、4人目の作家として同館オリジナルの「+α(プラスアルファ)」の展示を展開。新たな視点として戦争漫画と戦闘漫画の間を進む、西島大介さんの「ディエンビエンフー」の原画を展示する。
関連イベントでは、3月18日に「吉村和真・宮本大人トークイベント:『戦争マンガ』の役割とは(仮)」、5月「西島大介トークイベント:戦争マンガ≒≠戦闘マンガを描く(仮)」を実施。4月16日には明治大学駿河台キャンパスで、「おざわゆき・こうの史代トークイベント:「はだしのゲン」をたのしむ(仮)」も予定する。
開館時間は、月曜・金曜=14時~20時、土曜・日曜・祝日=12時~18時。火曜・水曜・木曜休館(祝日の場合は開館)。6月5日まで。