神保町にあるスタジオ「神保町 試聴室」(千代田区西神田3)で3月22日、作曲家・安野太郎さんのゾンビ音楽CD第2弾「カルテットオブザリビングデッド」発売記念コンサートが行われる。
ゾンビ音楽とは、2012年から安野さんが実践している自動演奏ロボット音楽作品シリーズ。リコーダーにコンプレッサーで空気を送り音楽を奏でる「ゾンビ」という音楽装置で演奏を行い、「気の抜けた奇妙な自動演奏リコーダーによる形容し難いサウンド、また音楽の印象とは裏腹の骨太なコンセプトがゾンビ音楽の特徴」という。
14時からの回のトークゲストとして登場するシンガー・ソングライターの白波多カミンさんとは、ゾンビ音楽の演奏を機械の制作から音楽の作曲まで全て行う安野さんと、歌詞から曲まで全て一人で行うのが基本のシンガー・ソングライターという視点でゾンビ音楽を「眺める」予定だという。
18時からの回にゲストとして登場する社会学者の毛利嘉孝さん(東京芸大教授)とのトークについては、「ゾンビ映画などは基本的に社会風刺(ロメロなどの映画に顕著) が入っているがゾンビ音楽も例外ではない。トークでは、今の社会で生まれたゾンビ音楽を、社会学者の視点で眺めてみる回となる」と安野さん。
「神の保護する町、神保町にゾンビ降臨。前人未到、唯一無二のゾンビ音楽をぜひ体験していただければ。今まで聴いたこともないような音楽を体験できる事だけは保証する」とも。
開演は14時と18時の2回。料金は、予約=3,800円、当日=4,300円(いずれもCDとドリンク代込み)。