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神田に長野県栄村の食材使った居酒屋-早大教授が立ち上げ

オーナーの早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科の黒澤正一教授

オーナーの早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科の黒澤正一教授

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 神田に長野県栄村の食材を使った料理を提供する「ふるさと酒場さかえむら」(千代田区神田多町2、TEL 03-5294-9119)がオープンして2カ月がたった。店舗面積は30坪で、席数は24席。

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 立ち上げの中心となったのは早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科の黒澤正一教授。民間企業活動による国土保全などのエコ活動やCSR(企業の社会的責任)の研究で知られる。「日本の地域経済に貢献できるような企業のルール体系を研究する中で、地域における人材の獲得と雇用の確保は避けることのできない問題。しかし現状としてUターンやIターン希望の若者は多くないため、まずは『その地域に行ってみたい』と思えるきっかけを作ることが第一と考えた」とオープンの動機を話す。

 店は居酒屋業態で、黒澤教授が研究の一環でしばしば訪れていた長野県北部に位置する栄村の食材を使用。山菜を中心とした「さかえむら食彩九品盛」(1,500円)などのメニューを取りそろえる。地元から調達した旬な食材を使用し、栄村ならではの調理法や食べ方で料理を提供。店内には栄村の風景を収めた写真を飾り、東京にいながら村の穏やかな風景を楽しむことができる。

「長野県出身の方はもちろん、体に優しいスローフードを求め女性のお客さまも多く訪れる」と黒澤教授。「栄村は東日本大震災翌日に震度6強の地震で大きな被害があった地域。震災から1年以上がたつが、東京のこの場所からさまざまな形で栄村を支援していきたい」とも。

 営業時間は木曜・金曜の18時~23時。

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