神保町の老舗書店「東京堂書店」(千代田区神保町1、TEL 03-3291-5181)がリニューアルオープンして約3カ月がたった。
リニューアルにあたり、ロンドンのブックショップをイメージしたという外観は、同店のコーポレートカラーであるダークグリーンに統一。内観は木目の床に貼り替え、照明のトーンを落として本まわりだけが明るく見えるようにすることで、長期滞在してもらえるよう工夫した。「オープンして間もなく女性客が10パーセントほど増えた」と話すのは、書店事業本部長の福島幸一さん。
レイアウトも回遊しやすいよう大幅に変更した。各階にあったレジを1階に統合、3階にあったトイレも2階にまとめるなどして空いたスペースを活用。1階から3階までカフェスペースを設け、エスカレーターも設置した。
カフェには、無線LANや電源、電子書籍を完備。2階ではゲラ(印刷前の状態の原稿)などを読むことができ、椅子は海外から輸入した一つ一つデザインの異なったものを採用。「本を探すようにお気に入りの椅子を見つけていただければ」(福島さん)。
カフェのドリンクメニューは、「ブレンドコーヒー」(180円~)、「ティー・ラテ」(340円)、フラペチーノの「グラニータ」(380円~)など。フードは、パン・ド・カンパーニュをトーストしたサンドイッチ「アボカドシュリンプ」(450円)、「そら豆の冷たいスープ」(350円)、スパイスから厳選して作った「東京堂カレー」(480円)などをそろえる。
「カフェを併設することで書店に足を運ぶきっかけを広げたかった。書店にしかできない店づくりをしていければ」と福島さん。
営業時間は10時~20時。