見る・遊ぶ

「スナップ写真の達人」木村伊兵衛-神田神保町の古書店で写真展

木村伊兵衛による1950年代のビンテージプリント作品を展示販売。会場となる4階はもともとビンテージプリントや希少写真集を扱うショールームだったという

木村伊兵衛による1950年代のビンテージプリント作品を展示販売。会場となる4階はもともとビンテージプリントや希少写真集を扱うショールームだったという

  • 0

  •  

 神田神保町の古書店「小宮山書店」(千代田区神田神保町、TEL 03-3291-0495)で10月7日、「生誕110年 古書市の棚の木村伊兵衛 ヴィンテージプリント展」が始まった。

[広告]

 木村伊兵衛は、戦前・戦後を通じて活躍した日本を代表する写真家。報道写真、ポートレート、スナップショットなど幅広い分野の作品を発表した。演出のない自然な写真を得意とし、「スナップ写真の達人」ともいわれている。

 同展を開催する小宮山書店は、1939(昭和14)年創業の老舗古書店。4階建てで、中2階と中3階を含め6フロアで営業している。古本の買い取り・販売とともに、従来からアート作品や写真のビンテージプリントの取り扱いにも力を入れてきたという。そうした中、オークション会場で木村伊兵衛の作品約40点を発見し、同展の企画につながった。

 会場ではプリント全点を展示販売するとともに、オリジナル図録も販売。展示会開催の前から、多くの問い合わせが寄せられたという。

 「展示会場となる4階は、もともと森山大道など写真家のオリジナルプリントや希少写真集、三島由紀夫関係の品を展示販売するショールームだった。今回のようなテーマを決めての企画展示は初めての試み」と話すのは小宮山慶太社長。「本を売り買いするだけの古書店を超えて、アートを眺めて楽しめる空間、文化を体感できる場を目指している」という。

 営業時間11時~18時30分(日曜・祝日は17時30分まで)。入場無料。11月16日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース