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周恩来ゆかりの中華料理店が100周年-辛亥革命100年で注目集める

周恩来が日本に渡る時の決意をうたった七言詩「大江歌罷」の前で、総料理長の和田さん

周恩来が日本に渡る時の決意をうたった七言詩「大江歌罷」の前で、総料理長の和田さん

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 神田神保町の中華料理店「漢陽楼」(千代田区神田小川町3、TEL 03-3291-2911)が今年、創業100周年を迎えた。

周恩来が子どものころから食べていたという「清燉獅子頭」。本人の得意料理でもあったという

 中国で辛亥(しんがい)革命が起きた1911(明治44)年に、浙江省出身の顧宣徳さんが神保町で開業した同店。当時は同郷の貧しい中国人留学生のために宿や料理を提供するなどの世話もしていた。その中に第二次大戦後、日中関係改善にも深く関わった中国の政治家・周恩来もいたという。

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 「いち早く近代化に成功した日本に学ぼうと、当時は中国からの留学生がたくさん神保町に集まっていた。周先生も1917(大正6)年に神保町に。日記にも当店名が登場するほど通ってくれたようだ」と総料理長の和田康一さん。3代目の林松英さんが亡くなった後、父親が同店の先代総料理長だったこともあり、1977(昭和52)年から同店を引っ張っているという。

 店名は「漢民族に日がさんさんと当たる場所」という意味。孫文率いる同盟会が名付け親で、辛亥革命が成功し同会が中国に戻る時に看板も作ってもらったという。

 メニューには周恩来が好んで食べたという郷里の料理「清燉獅子頭(大きな肉団子のすましスープ蒸し)」(1,470円)、「寧波豆腐(ニンポウ風焼き豆腐)」(650円)のほか、孫文とも深い交流があった初代が、胃の弱かった孫文のために提供したという「孫文粥(がゆ)」(1,200円)なども並べる。

 営業時間は11時~15時、17時~23時(土曜のみ22時まで)。日曜・祝日定休。

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