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東京最古・神保町の漫画喫茶「漫楽園」、16年の歴史に幕-閉店イベントも

漫画家・うゑださと士さんのイラストを手にする西川店長。同店のおかげでいろいろな人たちとの貴重な出会いがあったと話す

漫画家・うゑださと士さんのイラストを手にする西川店長。同店のおかげでいろいろな人たちとの貴重な出会いがあったと話す

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 神保町の純漫画喫茶「漫楽園」(千代田区神田神保町、TEL 03-5280-5666)が9月25日、入居するビルの解体に伴い閉店する。

ゆったりと大きめのソファに机が並ぶレトロな雰囲気の店内。弁当持込みも可能なため、昼時は近くの会社員でいっぱいになるという

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 「前身から合わせて今年で17年目。東京で最古の漫画喫茶として時代に流されずにやってきた。先日、漫画家・村野守美先生をしのぶ会を開催し、ある程度やり切った感じもある」と話すのは、店長の西川嘉津美さん。3年前に同店を譲り受けた時は初めての漫画喫茶運営で頭を悩ませたという。「システムがしっかりした大手と違い、小さい漫画喫茶は個性がないと生き残れない。単純に出版社別になっていたコーナーをわかりやすく変更。ミニコミ専門書店「模索舎」とコラボレーションしたり、イベントを定期的に開催したりといろいろ工夫した」と振り返る。

 東日本大震災の影響で入居ビルが10月に取り壊されることになり閉店を余儀なくされた。引き続き営業を続けるために物件を探しているがなかなか難しい状況だという。「常連の方たちの楽しみが一つ減ることに申し訳ない気持ちがある。これからも仕事として漫画に関わり続け、この街にもいつか恩返ししたい」とも。

 9月23日には、「さよなら漫楽園 みんなでマンガ読まナイト」(主催=マンガナイト)を開く。当日はマンガナイトのスタッフがおすすめの漫画を紹介。特別企画として4コマ漫画zineの製作ワークショップも行う。「漫画トークで他のお客さんと交流したい方、漫画をとことん読み込みたい方にも来てほしい」と西川さん。イベントの開催時間は10時~22時。料金は1日フリーパス=1,500円。

 同店の営業時間は10時~22時。

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