明治大学(千代田区)と日本郵便(同)は12月1日から、産学連携プロジェクトにより発案したレターセット「ふみGRAM(ふみぐらむ)」を発売する。
誕生日・記念日などのお祝い、クリスマスなどのシーズンイベントに合わせて皆で楽しめる、寄せ書き型のレターセットで、若者が手紙を楽しめるようなきっかけづくりに使える商品にしたという。
プロジェクトは、手紙利用の促進を目的に、学生ならではの感性を取り入れた新しいレターセットの考案を目指し今年7月から商品開発を開始。明治大学の法・商・政治経済・文・理工・農 情報コミュニケーション・経営・国際日本・総合数理学部などの学部から学生21人が参加した。
プロジェクトでは、近年のSNSやメールの発達により、学生が第三者に敏感になり、自分の本当の思いを伝えることを敬遠する「デジタルルール」の存在に着目し、若者ひいては社会全体の課題であると考えたという。
コミュニケーションアプリの台頭により、ワンプッシュで簡単に意思表示ができるスタンプで会話を済ませるなど、当たり障りのないコミュニケーションが増えていることも問題と考える一方で、友人たちと一緒にイベントを盛り上げ、共に創り上げていく「共創」を好み、写真映えするものには積極的に参加するという傾向にも着眼したという。
明治大学の担当者は「このプロジェクトにより、これまでなじみの無かった学生の世代が主役になって手紙文化を継承しつつ、彼らならではの『手紙』を楽しみ、盛り上げていってほしいと思う」と話す。
価格は230円。販売店舗は決定次第順次発表予定。