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元祖「半ちゃんらーめん」-神保町の老舗ラーメン店「さぶちゃん」が45周年

元祖「半ちゃんらーめん」店の「さぶちゃん」。店主の木下三郎さん

元祖「半ちゃんらーめん」店の「さぶちゃん」。店主の木下三郎さん

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 神保町駅近くの老舗ラーメン店「さぶちゃん」(千代田区神田神保町、TEL 03-3230-1252)が4月1日、創業45周年を迎えた。

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 1966(昭和41)年に創業し、元祖「半ちゃんらーめん」の店として知られている同店。今でこそよく見かけるメニューとなったが、当時は画期的な試みだった。「お昼にラーメンだけでは足りないし、かといってラーメンとチャーハン両方頼んだのでは多すぎる。学生とサラリーマンの金銭的な負担も考え、半分にするという発想になった」と振り返るのは店主の木下三郎さん。

 「半ちゃんらーめん」(690円)は、木下さんのマージャン好きが高じてルール名である「半荘(はんちゃん)」と半分の意味を掛けて名付けられたという。ラーメンのスープは、豚ガラと鶏ガラ、だしこんぶ、豚一匹を使った、あっさりした味わいが特徴。具材も煮豚とメンマのみでシンプルに仕上げている。チャーハンは「江戸っ子の好きな甘辛味。しょうゆを多めに入れて絡めている」という。

 ほかに、「らーめん」(540円)、「ちゃーはん」(640円)、「大盛りラーメン」(620円)、「ちゃーしゅうめん」(740円)をそろえる。

 店舗面積3坪、カウンター7席の同店。並びには、木下さんの長男・勝義さんの店「キッチン グラン」と次男・靖啓さんの店「和食処 近江屋(おうみや)」もあり、「神保町の3兄弟」と言われていたこともあるという。

 現在、73歳の木下さん。年末には体調不良により1カ月間、店を休んでいたが、年始には通常通り営業を再開した。「休んでいる間もラーメンが作りたくて仕方なかった。仕事が趣味みたいなもの。明日死んでしまうかもしれないが、あと10年は生き延びてラーメンを作りながら自分の人生を締めくくりたい」と話す。

 営業時間は11時30分~15時、16時20分~19時。定休日は日曜・祝日と木下さんの体調不良日。

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