アウトドア用品を扱う「エルブレス御茶ノ水店」（千代田区神田小川町2、TEL 03-3233-3555）が、登山の経験が浅い初心者を対象とした「富士山エコトレッキング講習会」を開催する。実地講習会の1週間前となる6月18日、参加者を対象とする机上講習会を同店内で行った。

　系列店での告知などを見て応募してきた参加者35人のうち26人が女性。しかし、同店副店長の山田慎一さんは「女性にターゲットを絞った告知はしていない」という。机上講習会の講師を務めた山岳ガイドの松原尚之さんによると「一昨年ぐらいから登山をする若い人が急激に増えている。女性に限らず男性も多い」とも。

　机上講習会では、実地講習にも同行する松原さんが、山の天候やトレッキングの装備など登山の基礎を説明。参加者たちは、約2時間の講義に熱心に聞き入った。

　埼玉県から参加した女性は、登山の経験がまったくない初心者。「山が好きな友人から影響を受けて、講習会の参加を決めた。専門店を回るとあれこれ欲しくなるが、そろえておくべきものの優先順位や選ぶ際のポイントなどがわかり、ためになった」と振り返る。

　25日に専用バスで富士山に向かう参加者とスタッフら一行は、須山口登山歩道（静岡県裾野市）から登山を開始。富士山で起こっている自然破壊やゴミ問題についても考えながら、6合目（標高2,490メートル）を目指す。

　エルブレスは、スポーツ総合ショップ「ヴィクトリア」などを運営するゼビオグループのアウトドア専門店で、都内などに9店を展開。今回の講習会は今年で4年目となる。