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神田須田町に「鈴木酒販」2号店 燗酒提供する角打ちスペースも

お薦めの日本酒「富久長 特別純米 八反錦 無濾過生原酒」を手にする店長の猪股達哉さん

お薦めの日本酒「富久長 特別純米 八反錦 無濾過生原酒」を手にする店長の猪股達哉さん

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 神田須田町に「鈴木酒販 神田店」(千代田区神田須田町1、TEL 03-6262-9521)がオープンし1カ月が過ぎた。台東区三ノ輪に本店を構える業務酒販店「鈴木酒販」の2号店となる。

荷物を置くスペースや携帯電話の充電も設置された角打ちスペース

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 同店店長の猪股達哉さんは「台東区で57年間、営業を続けていく中で、中央区、千代田区の客の需要が高まってきた。『もう少し近くにあれば』との要望に応えるかたちで神田須田町に出店した」と話す。

 店内で販売するアルコールは、日本酒約300種、ワイン約300種、ビールは日本のクラフトビールを中心に約80種、焼酎は約90種を取りそろえる。店内は、季節に関わらず室温を19度に設定し、日本酒は全て0度で保管するなど、酒の種類に合わせた温度管理を徹底する。ビールは角打ちスペースに持ち込んだ時にちょうどよい温度になるよう7度で保管している。

 ワインは、ソムリエの資格を持つ元ワインバイヤーの猪股さんが選んだ物をそろえる。気軽に飲めるデイリーワインから、会社関係のギフトやパーティーにお薦めという少し高めの価格帯の商品も並べる。肩肘を張らず楽しめる銘柄を中心に、バリエーション豊かなラインアップを意識しているという。

 コンセプトは「角打ちのある酒販店」。猪俣さんは「酒屋もネット通販へと時代がスライドしてきたが、実店舗ならではとなる角打ちというリアルなサービスを通じ、細かな商品情報を提供していきたい」と話す。店舗面積は30坪、セルフサービスで日本酒を温められる角打ちスペースの定員は15人。「条件に見合う物件が見つかるまでに約2年の歳月を要した」と猪俣さん。

 角打ちスペースでは、約45の取り扱い酒蔵の中から常時8種類の日本酒を有料試飲(90ミリリットル=300円~)できるほか、店内で購入した日本酒やボトルワイン、ビールを飲むこともできる(開栓料として、日本酒・ワイン=1,000円、ビール=150円)。

 フードメニューは、缶詰やレトルト食品を中心に、現地以外ではあまり流通していないような北海道・佐藤水産の「鮭のパテ」など、食品添加物の少ないこだわりの商品を遠方から取り寄せているという。このほか、スナック類、ナッツ、ドライフルーツ、各種チーズや生ハムなど幅広く取りそろえ、角打ちスペースへの持ち込みにも対応する。

 猪俣さんは「今のところ日本酒メインの男性客が多い。会社帰りに神田に流れてくる女性客にワインを紹介するため、グラスワインの販売も考えている。今後は日本のワイン生産者を招いた試飲会やセミナーなどの企画も実施したい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~21時。日曜・祝日定休。

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