神保町で舞台公演「さくら、降るとき」-地元の「伝説の桜の木」テーマに

出演、演出を行っている根岸雅英さん

出演、演出を行っている根岸雅英さん

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 神保町のアートギャラリー「art spot LADO」(千代田区神田神保町)で3月21日から、神田時来組舞台・根岸雅英座長公演「さくら、降るとき」が行われる。

神保町三井ビルディング入口のしだれ桜

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 出演者は根岸雅英さん(神田時来組)、山﨑薫さん(ワタナベエンターテインメント)の2人。脚本は、神保町を舞台にしたラジオドラマ「あ、安部礼司」(TOKYO FMほか)の脚本を担当し、昨年12月「世界で一番長い生ラジオドラマ」でギネス世界記録を達成した北阪昌人さんが担当する。

 神田時来組は25年近く演劇を行っている劇団で、神保町での飲食業も手掛け、会社としての住所も同所に登記している。根岸さんは役者と並行して、ホワイトカレー店「神保町チャボ」の店長も務める。

 同劇団の公演は基本的に幕末コメディーが主流。ただ、刀を使う大きな殺陣を行える劇場が神保町に無く、同所で公演できなかった。しかし「神保町の人たちに神保町で芝居を見てほしい」という気持ちから、同劇団が経営する「art spot LADO」で刀を使わない公演も行っている。

 今年から2016年までの2年間で、俳優座とキンケロシアターでの公演を各2回ずつ行う。その間、神保町では男性劇団員5人がそれぞれ座長となり5回の公演を行う予定である。今回は根岸さんが座長で2番手を務め、「これで世に出られなければ解散する」という意気込みで公演を行うという。

 「神保町三井ビルディング入り口にあるしだれ桜の木は、『願いをかけると必ずかなう。例えば、恋人岬のように恋愛が成就する』といった都市伝説を持つ。時期的に千代田のさくらまつりと重なることもあり、今回の舞台を通して多くの人に知ってもらい、たくさんの人が集まるスポットになってくれればという思いで、この舞台に臨んでいる」と根岸さん。しだれ桜の木は秋田県の旧家より譲り受けた由緒ある桜木で、千代田区観光協会も同公演に協力として名を連ねている。

 「桜の風景や神保町に実在する岩波書店や神保町ラドリオなどの店が出てくる、街を紹介するような公演にしたい」という。劇中では映像を使って街を紹介するコーナーのほか、舞台に登場する店の所在地が分かるロケ地マップのようなものを配布する。

 根岸さんは、「1時間の公演を見ていただいた後、街に出て古本屋に寄ったりコーヒー飲んだりして、最後には伝説の桜の木を見て楽しんでもらえるイベントにしたい。仕事場や駅利用で通り過ぎる街ではなく、神保町を歩いて楽しんでもらえるきっかけになれば」と話す。

 チケットは1,500円で日時指定、全席自由。公演時間などはホームページで確認できる。4月6日まで。

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