神田エリアの文化施設や空きビルなど複数の拠点で10月19日から、展示やイベントを展開する複合型アートイベント「TRANS ARTS TOKYO 2013(トランス・アーツ・トーキョー)」が開催されている。主催は東京芸術大学 美術学部 絵画科 油画専攻(台東区)。
2012年秋に第1回を開催し、東京電機大学旧校舎に約300人のアーティストが集まりさまざまな表現を行った同イベント。2回目となる今回は、テーマを「まちと関わる最初の一点を突破すること、そしてそこから広がる全面展開の希望を見いだしていくこと」とし、神田エリア10カ所以上の会場でアート・デザイン・音楽から都市学まで多ジャンルの表現でアートを展開する。
旧東京電機大学7号館地下では、映画監督の黒沢清さん、石川寛さんによるトークイベント「いま、ここにある『東京』~東京はいかに描かれるか」、ダンサー・KENTARO!!さんのディレクションによるコンテンポラリーなストリートダンス・演劇・音楽まで幅広いジャンルのラインナップの音楽とダンスのプログラム「Trans dance Tokyo」、展示イベント「小林正人 LIGHT PAINTING #3 その他2点」などを開催。
WATERRAS COMMONでは、靖国通り、中央通り、白山通り、神田警察通りの4つのストリートでブロック分けし、それぞれのエリアの洋服店や雑貨店のアイテムで着飾ったモデルたちによるファッション対決写真展「神田ストリートファッション対決!!」などを行っている。
神保町のワーキングラウンジ「エディトリー」では、古本を使ったオブジェ、古本でできたインテリア、実際に古本が読める休憩スペースなど古本でアートを展開するイベント「神保町ブックビレッジ」や、芸術・ビジュアルアートの学校「美学校」による、作品展示、即興似顔絵、神田の妖怪「三つ目入道」の立体造形展示などを開催している。
アートスペース「3331 Arts Chiyoda」では、写真家・池田晶紀さんが老舗そば店の主人、神田祭の有名人、古書店の主人、すし店から若いカフェのオーナーまで、神田にゆかりのある人たちをモデルに撮影した神田の写真を展示する「神田っ子ポートレイトプロジェクト」や、アーティストがRed Bullのオリジナルクーラーをキャンバスにアートを展開する「Red Bull Curates Canvas Cooler Project」を展開。
イベント開催時期・時間などは異なり、それぞれホームページで確認できる。入場料は800円(会期中何度も使えるパスポート制)。11月10日まで。