「日本国憲法」(小学館)の軽装版発売と累計100万部突破を記念し、神保町のコワーキングスペース「エディトリー」(神田神保町2、TEL 03-3263-0202)で7月17日、「編集」をテーマにしたトークイベントが開催される。
大きな活字と29枚の写真で構成された同書は、1982(昭和57)年に刊行、31年間で37刷92万部のベストセラーに。先月、内容はそのままのソフトカバー版が525円で発売され、セブン-イレブンにも展開、ついに累計100万部を突破した。
「老若男女みんなに日本国憲法を読んでもらいたかったので、シンプルに分かりやすく伝えることに気を遣った」と話すのは企画・編集をした島本脩二さん。書籍「矢沢永吉・成り上がり」、写真集「月光浴」(石川賢治)、「クジラの海」(岩合光昭)などを小学館で担当、現在はフリーの編集者として活動する。
「当時の日本の暮らしを29枚で感じてもらえるよう、全ての写真に山のような思いを込めた。雪が降っている富士山の写真だと国のシンボルのイメージがついてしまっている。麓に人が住んでいることが分かるような雪のない富士山の写真を探し回り、アマチュアの方にお借りしたりもした。イベントでは、この本をどうやって企画し、作成して、出版したかをお話しできればと思う。若い編集者や編集に興味のある学生さんたちに参加してもらえれば」(島本さん)。
開催時間は19時30分~21時30分(開場=19時)。料金は1,500円。当日は、島本さんが同書へのサインも行う。