明治大学の米沢嘉博記念図書館（千代田区猿楽町1、TEL 03-3296-4554）1階企画展示コーナーで現在、「小松左京『日本沈没』－未来へのヴィジョン－展」が開催されている。

　SF小説「日本沈没」の出版40周年と、作者の小松左京さんが発足メンバーの一人である「日本SF作家クラブ」の創立50周年を記念して行っている同展。同作の生原稿や映像、漫画、インスパイアされた作品などの紹介を通して「日本沈没の問題意識や、未来に投射されたメッセージに焦点を合わせる」という。

　展示は、直筆原稿、創作メモ、同作の原点となった漫画家・小松左京による「ぼくらの地球」（1949年）生原画、漫画化や映像化された同作についての展示、インタビュー「SFこそわが人生」の上映など。上田早夕里さん、機本伸司さん、高千穂遙さん、筒井康隆さん、とり・みきさん、永井豪さん、森岡浩之さん、氷川竜介さんなどによる同展のために寄せられたメッセージ50点も展示している。

　7月20日には関連イベントとして、「小松左京とマンガとわたし」と題した漫画家のとり・みきさんによるトークイベントを予定。9月14日には「『日本沈没 第二部』と、その未来」と題し、小松左京さんとと共同名義で「日本沈没 第二部」を執筆した作家・谷甲州さん、作家・ 森下一仁さんらによるトークイベントを行う。そのほかも関連イベントを準備中だという。

　開催時間は、月曜・金曜＝14時～20時、土曜・日曜・祝日＝12時～18時。火曜・水曜・木曜定休（祝日の場合は開館、夏季休暇は8月24日・25日）。10月6日まで。同館利用方法などはホームページで確認できる。