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神田神保町で2日間限定「スリバチカフェ」-店舗ウインドーに荒木町のスリバチ再現

ドローイングをバックに著者の皆川さん。東京の1級スリバチ(四方が囲まれた窪地)である荒木町を再現

ドローイングをバックに著者の皆川さん。東京の1級スリバチ(四方が囲まれた窪地)である荒木町を再現

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 神田神保町の建築・インテリア関連書籍を扱う書店「南洋堂書店」(千代田区神田神保町、TEL 03-3291-1338)で、2月18日、19日の2日間限定で「スリバチカフェ」が開催されている。洋泉社が1月31日に発売した書籍「凹凸を楽しむ 東京『スリバチ』地形散歩」(2,310円)の出版記念イベント。

タモリさんも持っているという「スリバッチ」。カフェで同書を購入した方にプレゼント

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 「スリバチ」とは、窪地状の谷になった地形のことを指し、同書は東京の「スリバチ」15カ所を詳細なイラストやカラー写真で紹介した地形エンターテインメント本となっている。

 「下町とか昔の街並みが残っている所が好きで、そういうところはなぜか低いところだった。そういう地形をきっかけに歩くことでもっと魅力的な街に出会えるのではないかというのが学会のスタート」と話すのは、著者である東京スリバチ学会会長の皆川典久さん。

 同学会は2003年より活動を開始、年に数回、東京のスリバチを探すフィールドワークを重ね、2010年には「タモリ倶楽部」で取り上げられるなど注目度が上昇、このたび書籍化となった。

 「川があって谷が刻まれて、その谷がものすごく深くて密なのが東京の特徴。『谷』のつく地名も多いでしょ?そこにまんべんなく街が発展している。江戸時代から地形を残しながら今でも引き継がれていて、土地の中で新陳代謝するような歴史を歩んできた。そのため、どんどんどんどん地形的な高低差が建物の高低差に増幅されていくようなおもしろい街並みが産まれてくる。東京の地形と都市形成の歴史は世界遺産に匹敵するんじゃないかな」とも。

 「スリバチカフェ」開催期間中は、著者の皆川さんが店長として対応。同店ウインドーには荒木町のスリバチを再現したドローイングを公開、東京の微細な地形までを再現した「東京微地形模型」も展示する。エスプレッソを100円で提供。マニアパレル制作の「スリバチてぬぐい」(1,200円)など、スリバチ関連グッズも販売する。

 開催時間は2月18日(11時~19時)、19日(11時~18時)。

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