神田神保町の文房堂ギャラリー(千代田区神田神保町1、TEL 03-5282-7941)で12月18日から、トラとゾウを守るチャリティー展「38名の作家が表現するトラとゾウたち」が開催される。トラとゾウをモチーフに約100点の作品を出品、経費を除いた収益の全額をNPO法人「トラ・ゾウ保護基金(JTEF)」に寄付する。
同展は、支援活動に賛同した画家の小林裕児さんが「昔からトラやゾウは人間に大変に敬われ、数多くの美術作品に登場してきた。しかし今、その大切な彼らが同じ人間によって滅亡の危機にさらされている。彼らの保護に私たち美術家も何かお役に立てれば。皆さまと共にトラとゾウへの恩返しができればうれしい」と企画したもの。小林さんのほか、画家や写真家など合わせて38人の作家が出品している。
同NPOでは、絶滅危機にひんしている野生のトラとゾウを守るため、生息地の支援活動をしている。これまでも動物に関するイベントは開催されていたが、チャリティー展覧会は初めて。同NPO理事長の戸川久美さんは「私たちはトラとゾウが好きだからという理由だけで活動しているわけではない。野生のトラやゾウの生存を守ることは、豊かな自然環境を残していけるということ。今回、展覧会を開催することになり、作家さんたちもチャリティーを意識して描いていると思う。だから、作品一点一点に思いや力強さを感じる」と話す。
出展作品のうち約60点は、ゾウのふんを濾(こ)して作られる「ぞうさんペーパー」という和紙のような特殊紙を使った。作品は7,000円からチャリティー販売する。
開館時間は10時~18時30分(最終日は17時まで)。入場無料。今月24日まで。