外国人旅行者を主な客層とするサクラホテル神保町（千代田区神田神保町2、TEL 03-3261-3939）が現在、「日本応援キャンペーン」を実施している。同ホテルの宿泊客は7～8割が海外からの旅行者だ。

　桜が咲く時期を挟んだ3月下旬～5月中旬は、夏休みやクリスマスシーズンと並び宿泊客が特に多いシーズン。しかし、地震直後から予約キャンセルが続き、1カ月以上たった今でも震災の影響は少なくない。

　「日本への渡航を自粛するよう呼び掛けていた国のほとんどが現在、勧告を解除している。来日経験がある個人旅行者を中心に、宿泊客は少しずつ戻ってきている」と話すのは同ホテルの大谷岳さん。キャンペーンは、「このような時だからこそ、いつも以上に安く宿泊していただき、その分のお金が消費に使われることで経済が少しでも活性化に向かってくれれば」と考え始めた。

　ドミトリー（相部屋）からツインまで、43室93ベッドある同ホテルの宿泊費が全て割引の対象。予約の際にキャンペーン適用を希望することで、シングルスモール1泊が4,500円（通常6,090円）に、ドミトリー（相部屋）1泊2,100円（通常3,150円）になる。

　さらに「被災者支援特別宿泊プラン」として、東北6県と茨城、千葉からの宿泊客には、朝食、パソコンの利用、ドミトリーでのタオルレンタルなどの有料オプションを無料で提供している。

　キャンペーンは5月末まで。6月からは例年、近隣の大学にやって来る交換留学生たちの宿泊が増えるという。