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「ちよだボランティアウィーク」開催へ-被災者が「復興の今」伝えるフォーラムも

11日のフォーラムに参加する大槌町の芳賀さんと千代田区内の学生グループ。写真は8月の大槌町ボランティアツアー時のもの

11日のフォーラムに参加する大槌町の芳賀さんと千代田区内の学生グループ。写真は8月の大槌町ボランティアツアー時のもの

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 12月5日の国際ボランティアデーにちなみ、千代田区内で同4日~11日、「ちよだボランティアウィーク2011」が開催される。主催はちよだボランティアセンター(千代田区西神田1、TEL 03-5282-3718)。

大槌町で復興支援を続け、フォーラムで報告会を開く区内の学生グループ

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 7回目を迎える同イベントの今年のテーマは「ボランティア紹介」。環境ボランティア、福祉ボランティア、国際協力ボランティアなど、区内で活動する団体の多彩な取り組み内容を、テーマごとに日替わりで紹介していく。

 11日10時~12時30分には、千代田区役所で岩手県大槌町の被災者らが震災復興の語り部として登場するフォーラムが開催される。参加無料。定員100人。津波被害を受けた同町の水産加工業者による復興プロジェクト「立ち上がれ!ど真ん中・おおつち」代表の芳賀政和さんも参加を予定する。

 1口1万円で支援者を募り、地場産品を復興させようという同プロジェクト。申し込み口数はすでに6000口を超えた(11月中旬現在)。芳賀さんは「町も水産加工場も津波で一度は壊滅したが、おかげさまで復旧は着々と進んでいる。建設中の水産加工場は12月末に完成する予定で、近くの川にはサケも遡上(そじょう)してきた。フォーラムでは、津波に襲われた3月11日の出来事から現在に至るまでの復興の過程を、これまで撮りためた映像とともに細かく紹介していくつもり。大勢の前で話すのは苦手だが、多くの人に来てもらえたらうれしい」と話す。

 当日は震災で父親を亡くしながらもイベント参加を通じて復興支援を行い続けている大槌町出身のシンガー、佐藤ひろ美さんによるミニコンサートも実施。今夏に大槌町支援ボランティアツアーに参加した区内の学生グループの活動報告も行う。

 期間中、「屋形船で学ぶ!環境ボランティア」(4日10時~12時、千代田区役所集合)、「区内施設を巡る!福祉ボランティア」(5日13時~16時、千代田区内福祉施設)、「地域密着!まち大好きボランティア」(7日18時30分~20時30分、区内飲食店)、「地域は一つ!国際協力ボランティア」(8日18時30分~20時30分、ちよだボランティアセンター)なども区内各所で予定する。

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